ある日、窓ガラスに見覚えのないひび割れがあるのに気付いた。割った覚えもないし衝撃を与えた記憶もない。そんな場合どうすれば良いでしょうか。ここでは窓ガラスがひび割れる原因や賃貸では費用負担はどうなるのか、弁償しなくてはならないのか、言えば交換してくれるのか見ていきましょう。
①窓ガラスがひび割れる原因は?
窓ガラスは衝撃を与えれば割れてしまうのは当然ですが何もしていなくても自然にひびが入ってしまうことがあります。その主な原因2つを見ていきましょう。
1.熱割れ
賃貸住宅でのひび割れで多いのがこの熱割れです。直射日光の熱で膨張して割れたり外と中の寒暖差で割れてしまったりします。また、暖房器具などで一部に熱が当たるとその一部だけ膨張して他の部分が引っ張られひびが入ってしまうなどがあります。
2.網入りガラスのサビ
ツルツルでまっさらなガラスではなく網状の金属のワイヤーが入った網入りガラスで起きる現象で経年やサッシの端から水気が侵入し金属ワイヤーがサビてしまいます。錆びた金属は膨張しますのでそれにガラスが耐え切れずひびが入ってしまいます。
特に網入りガラスは割れやすい
熱割れにしても金属ワイヤーは熱でも膨張しやすく普通の窓ガラスより割れやすいです。物や建物によっては取り付けから1、2年で割れてしまうものもあります。
②費用負担はどっち?弁償になる?
賃貸の場合、衝撃を与えて割ってしまった場合はもちろん弁償となり借主の負担になりますが、前述のように熱やサビ、劣化の場合までも費用負担しなくてはいけないのでしょうか。見ていきましょう。
その答えは・・・
費用負担は貸主(大家さん)の負担になります。熱やサビなどは自然損耗・経年劣化とされ、借主のせいにはならず、費用を負担する必要はありません。
退去時などにひび割れについて指摘されたら自然になったもので衝撃は与えていないことを主張しましょう。
③交換してもらえるの?
熱割れやサビでのひび割れは借主の負担にならないことは分かりましたが、入居中にひびが入ってると何となくカッコ悪いしそこから更に割れてしまいそうで怖いものです。そういった場合は不動産屋もしくは大家さんに言えば交換してくれるのでしょうか?
してくれる場合と様子見の場合がある
連絡を取ればすぐ交換してくれるところもありますが、大家さんの中にはガラスは交換費用が高く、特に網入りガラスは割れやすいのに普通のガラスより値段が高いので交換を渋る人もいます。
軽くひびが入っただけでは風や水が吹き込むこともなくガラスとしての機能は果たせるのでそのままで様子見してくれとなることもあります。
④不動産屋のアドバイス
いかがでしたでしょうか。窓ガラスの自然割れは知らないと退去時に費用を取られてしまう可能性もあるので正しい知識をつけて回避しましょう。