賃貸仲介をしていると『2階以上』という条件を入れるお客さまが過半数以上を占めます。高層階の方が人気ではありますが1階のお部屋も実はメリットがあります。1階のメリットデメリットを見比べてお部屋探しに役立ててください。
①意外と多い1階のメリット
家賃が安い
2階以上を条件にお部屋探しをする人が多いことや後に紹介するデメリットがあるので上の階より家賃が安くなることが多いです。家賃が安くても部屋の作りや物件設備は変わらないので家賃を抑えたい人にオススメです。
空室が多い
家賃が安いのと同じ理由で1階は人気がないので良い物件でも空室があることがあります。2階以上で気に入った物件がなければ1階の物件も視野に入れてみると良いでしょう。
階段、エレベーター不要
1階だと階段、エレベーターが不要ですので昇り降りの労力がないだけでなく時間も短縮になります。また、引っ越しやゴミ出しも非常に楽なのが大きなメリットです。
下の階に気を使わない
近隣トラブルで多いのが騒音や物音のトラブル。1階では下の階がないので足音やモノを動かす音などで迷惑をかけることはありません。
②1階の部屋のデメリット
日当たりが悪い
都心の方では1階で日当りが良い物件はほぼ皆無と思ってもらっていいでしょう。同じ建物でも階数が違うだけで驚くほど日当たりが変わることもあります。
防犯面に不安
1階だと外からの目線や防犯面が気になります。最近では塀(へい)が高く目線が気にならない設計の建物も増えましたが女性は安心できない場合が多いでしょう。
湿気が溜まる
日当たりが悪い、風通しが悪い、地面からの湿気などの理由から1階は湿気が溜まりやすくこまめに換気をしないと結露やカビが生えてしまうことも。
虫が発生しやすい
地面が近いため虫が侵入しやすく虫が苦手な方には大きなデメリットになります。ただ1階2階では誤差なのでこのデメリットを失くしたいのであればもっと上の階に住むことをオススメします。
③1階vs2階以上どっちがいい?
結局どっちがいい?
快適に暮らすという意味では2階以上をオススメします。特に女性単身の入居の場合は2階以上を強くオススメします。デメリットを顧みず安さや入居しやすさなどを重視する場合は1階でもアリです。
何階くらいが良い?不動産屋オススメは?
不動産屋のオススメは5階以上です。周辺の建物にもよりますが都内であれば日当たりや景観がグッと良くなります。もし同じ建物で同じような間取りが複数空いていたら違う階のものを見比べてみましょう。
飲食店や店舗は1階が一番人気
居住用では上層階の方が人気ですが飲食店など店舗では圧倒的に1階が人気です。1階の店舗は来店しやすく目立つのでテナントビルでは1階の賃料が格段に高いことも。たまに1階が店舗で2階以上が住まいという建物を見かけますがこれはこの傾向をうまく利用した作りになっているのですね。
④不動産屋のアドバイス
いかがでしたでしょうか。1階の部屋では図面や内見だけでは分からないメリットデメリットが存在するのでこの記事をよく読んで部屋探しに役立てていただけたら幸いです。