お部屋探しでよく見かける『RC造』や『SRC造』。これはいったいどうゆう意味なのか、また構造によっての違いやメリットデメリットはあるのか。木造は良くないと言われているがなぜなのか、オススメの構造など建物構造を比較しながら見ていきましょう。
①建物構造の種類
まず、建物構造の主要な種類とそれぞれの特徴を見ていきましょう。
木造
主に木材で作られている構造。日本は昔から木造主体で現在でも戸建てや小規模アパートなどに使われています。景観の良さや材料費の安さが特徴です。
S造(鉄骨造)
柱や梁(はり)の部分に鉄骨が使われている手軽さと強度を兼ね備えた構造。鉄骨造の中には厚みが6㎜未満の軽量鉄骨造と6㎜以上の重量鉄骨造があり、前者は住宅や小規模建物、後者は高層ビルなどの大規模建物に利用されます。
RC造(鉄筋コンクリート造)
床・壁・柱・梁が鉄筋とコンクリートでできている構造。現在、マンションやビルなどで最も多く利用されており耐震性、耐火性に優れています。
SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)
鉄骨の柱に鉄筋を組みコンクリートを打ち込んだ構造です。耐久性においては鉄骨が入っている分RC造より優れています。半面、重量があり緩い地盤には向いておらず材料費も高いのが特徴です。
②構造の比較表
防音性
防音については壁の厚さ、素材や窓の防音性によって多少の差はありますが木造が一番上下階または隣の部屋に音が響いてしまいます。
家賃の安さ
建物の材料コストや規模・グレードが大きく違うため家賃にも影響が出ます。木造は特に築年数も古いものも多いので家賃は割安になりやすいです。
耐震性&耐火性
木造は共に×、鉄骨造は共に△でRC造とSRC造は耐震耐火共に優れていますがSRCの方が鉄骨が入っている分強度があります。ただそれほどの差はありません。
物件数
物件数ではマンションタイプではRC造が一番多いです。築年数が古かったりアパートなどでは木造、鉄骨が多いでしょう。
③タイプ別オススメ構造
家賃を抑えたい人
最適・・・木造
次点・・・鉄骨造
不向き・・・築浅RC・SRC造
コメント:
木造・鉄骨造とRC・SRC造ではかなりの違いあり
防音性重視
最適・・・RC造、SRC造
不向き・・・木造
コメント:
木造・鉄骨造とRC・SRC造ではかなりの違いあり
耐久性重視
最適・・・SRC造
次点・・・RC造
不向き・・・築古の木造
コメント:
賃貸ならそこまで重視する必要なし
部屋のグレード
最適・・・RC造、SRC造
次点・・・築浅の木造・鉄骨造
不向き・・・築古の木造
コメント:
最新のデザインでキレイな物件は築浅のRC造、SRC造に多い
④不動産屋のアドバイス
いかがでしたでしょうか。構造だけですべて決まるわけではありませんが部屋選びの大きな判断材料になりますので建物構造についてよく理解し役立ててください。