部屋を契約する際に目にする消臭抗菌代ですがこれはいったいどうゆう費用なのでしょうか。また、いくらかかるものなのか、不要だと思ったら外すことはできるのか。交渉の際のコツなども見ていきましょう。
①消臭抗菌代とは?
消臭抗菌代とは部屋を契約する際の敷金礼金前家賃などの初期費用と一緒に請求されることがある費用で、入居する前に消臭と抗菌を室内に施す代金です。
不動産屋によっては室内抗菌代、害虫駆除代、除菌消臭施工代といった類似の名目で呼ばれることもありますが内容はおおむね一緒です。
いくらかかる?相場は?
相場は12,000円~20,000円程。部屋数や広さによっても金額が変わります。
②作業・施工内容はどんなの?
それなりに高い費用を払うのでさぞかししっかりした業者が消臭抗菌をしてくれると想像してしまいますがほとんどの場合
消臭抗菌スプレーを不動産屋が撒くだけ
有名なものではアパマンショップが使っているこれ
拍子抜けしてしまいますよね。誰でもできそうな気がしますが実際消臭抗菌はやったほうが良いのでしょうか。見ていきましょう。
③消臭抗菌はやったほうが良い?
答えはNO!やる必要はマジでないです。
理由としては入居前に清掃業者によるルームクリーニングが必ず入るのでそれで室内は十分に綺麗になるからです。抗菌や害虫が気になる方は市販のバルサンなど安価で効果があるものをご自身でやると良いでしょう。
さらに、費用がとんでもなくぼったくりです。詳細については次の段落で説明します。
④消臭抗菌代はぼったくり?
費用は1~2万ほどになりますが実際にそのスプレーにかかる原価はせいぜい千円程度になります。業者に頼まずに不動産屋がワンタッチで撒くだけなので人件費もほぼかかりません。
と、なるとその差額は
まるまる不動産屋の利益になります。誰でもできるような作業を高い費用を請求して差額を中抜きする。これはぼったくりと言っても過言ではありません。
⑤強制なの?無しにできる?
基本的にこの費用は任意なので断ることができます。法律上強制することもできません。大家さんが入居条件にしている場合は断れない条件の場合もありますが大抵は不動産屋が小銭稼ぎのために入れている名目なので希望の物件にこのような費用があれば必ず無しにしてもらうよう交渉しましょう。
不動産屋によっては販売ノルマがあり強制的に払わされそうになる場合もありますが次のコツ、タイミングを参考に絶対屈しないようにしましょう。
断る時の交渉のコツ、タイミングは?
ストレートに『消臭抗菌は自分でやるので費用から外してほしいです』と言えば大抵の業者は無しにしてくれますがそれでも食い下がる場合は
『北海道アパマンショップの爆発事件を知ってるのでこの費用を払いたくない』と言えばほぼ確実に消臭抗菌代を無しにできます。その事件については後ほど説明します。
交渉するタイミングは審査が通って初期費用の請求書が来た時がベストです。そうすれば向こうは成約目前の物件を白紙にするわけには行かないので無しにできる確率が上がります。
⑥北海道アパマン爆発事件とは?
2018年12月16日夜、札幌市豊平区で起きた爆発事故、現場の建物に入居する不動産仲介業「アパマンショップ」の店舗の従業員が「消臭剤のスプレー缶100本以上を廃棄するために穴を開け、湯沸かし器をつけたら爆発が起きた」と話していることが17日、捜査関係者への取材で分かったようです。
この事件を機に前々から評判の悪かった消臭抗菌代の問題点が浮き彫りになりました。一説では忙しくて手が回らなかったのを理由にただでさえぼったくりの代金をもらうだけもらってスプレーを撒いていなかった部屋もあるとか。許せませんね。
▲爆発で跡形もなくなったアパマンショップ
⑦不動産屋のアドバイス
いかがでしたでしょうか。消臭抗菌代を請求してくる不動産屋は全体の3割程度ですがアパマンショップなどの大手に多いので部屋探しを大手にお願いする際は特に気をつけましょう。