お部屋を借りる際に加入する火災保険(家財保険)ですが不動産屋の指定した保険ではなく自分で保険会社を選んでも良いのでしょうか。また、そうした場合どれくらい安くなるのでしょうか。自分で選ぶ際の注意点も併せて見ていきましょう。
①火災保険とは?
ここでいう火災保険とは部屋を借りるときの賃貸契約と併せて加入する保険で主に天災や雨漏りなどで家財が汚損、破損してしまった場合に備えての保険になり家財保険と呼ぶところもあります。最近では加入必須となっているところがほとんどです。
火災保険料の相場は?
基本的に不動産屋指定の火災保険料の相場は
単身者で2年間の場合
15,000~20,000円程です。
自分で入るとどれくらい安くなる?
昨今のSNSなどで『火災保険は自分で入ったほうが安い!』というのが拡散され話題になっていますが実際はどれくらい安くなるのでしょうか。
今ではネット完結で火災保険契約ができますが保険料はおおむね9,000円前後となっているのでだいたい2年間で6,000~11,000円ほどの節約になります。
②自分の好きなところで加入するのは可能か
可能の場合と不可能な場合がありますが原則は可能です。可能な場合は契約までに自分で加入し支払いを済ませ、その証書を不動産屋に提出します。
火災保険なら何でも良いわけではなく、何かあった際にカバーできる保証額の保険に入らなくてはなりません。おおむね不動産屋の指定の保険と同等の保証額のものに入ればOKなので詳細はお部屋を契約する不動産屋に確認しましょう。
不可能な場合はなぜ?
指定業者が決まっていたり、建物でその保険に統一している場合は自分の好きなところではダメと言われてしまう場合があります。
③注意点は?
強引な交渉は得策ではない
強く押せばOKが出る場合もありますがこれから住むにあたって大家さんや不動産屋との信頼関係は大事です。節約効果より信頼関係を失ったことによる損失が大きいこともあるので強引に押しすぎず無理な場合はあきらめて指定の火災保険に入るようにしましょう。
その建物のルールや入居するにあたっての条件である場合もあるので数千円の節約のために信頼関係を壊さないように気をつけましょう。
何かあっても不動産屋を頼れない
自分で選ぶ以上、事故対応や手続きをすべて自分でやらなければなりません。不動産屋は間に入ってないので何かあっても頼ることができません。
保証の範囲を把握しよう
何かがあった時のための保険なので事が起きた時に保証の対象外だと意味がなく泣く泣く実費で…ということもあり得ます。安さだけに目を奪われずちゃん欲しい保証が入っているか、保証の上限額は適正か自身で把握しましょう。
④まとめ、不動産屋の観点
・保険の相場は1万5千~2万円ほど
・自分で選ぶと9千円前後で入れる
・原則火災保険は自分で選べる
・選べない場合もあるので注意
・保証内容を必ず確認しよう
いかがでしたか。少し手間はかかりますが初期費用をちょっとでも安くしたい方は自分で選んだ火災保険に加入することをオススメします。ただ、注意点もあるのでちゃんと把握し何かあった際に慌てないようにしましょう。