2人でルームシェアをするのとそれぞれ一人暮らしをするのとでは金銭面でどっちが節約、お得になるのでしょうか。節約になる費用やメリット、またルームシェアでの注意点やデメリットも見ていきましょう。
①どっちがお得?節約になる?
自分と友人の2人入居でルームシェアをした場合、費用はそれぞれ一人暮らしをするよりも節約になるのでしょうか。
答えは様々な費用がルームシェアの方が節約になります。また、3人以上でシェアする場合も人数が多いほど節約になります。
具体的にどんな費用が節約になるのか見ていきましょう。
②ルームシェアで節約になる費用は?
家賃
多くの人がこのメリットの為にルームシェアをすると言っても過言ではありません。毎月かかる大きな出費なので節約できると嬉しいです。
具体的にどれくらい節約になるかというと
【都内1K風呂トイレ別】
相場・・・約8万円
【都内2DK風呂トイレ別】
相場・・・約12万円
それぞれ一人暮らしだと1人頭8万円のところルームシェアだと2人で12万円なので1人頭6万円となり1人2万円ほど節約になります。年間24万円と考えるとかなりの節約効果があります。
初期費用
物件を契約するときにかかる費用ですが家賃に関係する部分の敷金・礼金・仲介料の節約はもちろん、他に火災保険や鍵交換代なども節約になります。火災保険は広さや人数に応じて増額しますがそれでも2倍になることはないのでお得です。参考にそれぞれの初期費用の例を見てみましょう。
【参考】1K家賃8万円
【参考】2DK家賃12万円
あくまで目安ですがこの場合ルームシェアしたほうが一人頭9万4千円も節約になっています。最初の出費を抑えたい人にはとても魅力的です。
水道光熱費・インターネット代
毎月の固定費である電気ガス水道代。一人暮らしの平均は電気ガス水道代合わせて1万2千円ほど。2人暮らしの場合は平均1万9千円ほどなので毎月一人頭2千5百円ほどの節約になります。※水道代は2ヶ月に1度なので1ヶ月換算分
そしてインターネット代は1人でも2人でも料金は変わらないので実質半額で使えます。
③ルームシェアの注意点
ここまで費用面に関しては良いこと尽くめですがデメリットや注意しなくてはならないことも沢山あります。みていきましょう。
審査に通りづらい
友人とはいえ赤の他人ですので仲違いになってどちらかが出ていってしまって家賃が払えなくなったり、責任の所在が分からなくなる危険性があります。また、仲が良いが故に騒いだり溜まり場になって近隣に迷惑をかける可能性もあります。
よってそれを嫌がる大家や不動産屋が一定数いるので断られてしまう可能性もあります。2人入居可の物件でも家族やカップルじゃないとダメな場合もあるので要注意。
短期で退去すると損する場合も
2年経たずに解約してしまう場合は節約効果は薄く、初期費用や家具家電を揃えた代金分損失になってしまうこともあるので金銭面でのメリット狙いの場合は少なくとも2年は住む考えで計画しましょう。
家具家電のサイズを変える必要がある
冷蔵庫、テーブル、ソファなどの家具家電は一人暮らし用では小さいので新しく購入しなくてはならない場合があります。また、ルームシェアを解消してそれぞれ一人暮らしに戻る場合もルームシェアで使っていたものは大きすぎるので処分しなくてはなりません。
関係の悪化
ルームシェア解消の原因で多いのが関係の悪化です。仲の良い友人とはいえ費用負担のお金の問題や生活規則、ルールなどで揉めることがあり楽しいはずのルームシェアが悲惨な事になってしまうパターンも数多くあります。入居後に揉めないように金銭面やルールは入居前に計画しましょう。
④まとめ、不動産屋の観点
・ルームシェアの方がお得
・家賃は月2万ほど節約になることも
・初期費用も大幅節約
・デメリットも多くある
・審査が通りずらい
・金銭面やルールは計画的に
いかがでしたか。ルームシェアは大幅な節約効果がある反面デメリットも多いのが特徴です。デメリットをあらかじめ把握して計画的にルームシェアを始めましょう。トラブルを避けるために退去するときの手続きや処分、物の所有権も決めておくと安心です。