部屋探しの時に見る図面でたまに見かける床の間。和室にある床の間はどういう用途なのか。床の間は賃貸の場合部屋の面積や帖数に含まれているのか、活用方法はあるのか。また、似たような用語の板の間との違いなど見ていきましょう。
①床の間とは?
床の間(とこのま)とは和室にある壁際の板張りのスペースのことを指します。床の間がある部屋は格式の高い場所としてお客様をおもてなしする部屋として利用されていました。
最近のマンションなどではあまり見かけませんが築古の物件や戸建てなどの和室、旅館などの日本家屋でみかけることがあります。
②部屋の面積に含まれる?
床の間は畳から少し高く、段差がありますが賃貸募集の記載の部屋の広さに含まれるのでしょうか?また和室の広さを表す『○○帖(畳)』にはカウントされているのでしょうか?
面積に含まれる、畳数にはカウントしない
賃貸の部屋の全体を表す『○○㎡』には床の間は含まれます。また1部屋単体で㎡数の記載がある場合も面積に含まれます。ただし、和室の広さを表す『○○帖(畳)』にはあくまで畳(たたみ)の面積なので含まれません。
カウントの仕方は押入れやクローゼットなどの収納と同様になります。
③床の間の活用方法は?
床の間は神聖な場所で掛け軸や花などを飾ったりするのが従来の使用法ですが近年では様式も多様化してきていてどうせなら有効活用したほうが良いのではという考えもあります。
一番はタンスやカラーボックスを設置して収納スペースとしての活用法です。突っ張り棒にカーテンをかけて目隠しをすれば立派な収納になります。また、ゴルフバックやスポーツ用品などを背の高い物をそのまま収納するにも向いています。
しきたりを守ってデットスペースにするより思い切って有効活用してみてはどうでしょうか。
④板の間との違いは?
床の間と似たような『板の間』という用語を耳にしますがここでは床の間と板の間の違いを解説していきます。
板の間とは
板の間とは板張りの床を幅広く差す言葉です。主に下記の意味で使われることが多いです。地域や時代などで使い方が異なり一概にこれというのがありません。
・和室の板張り部分(床柱なし)
・フローリング
・銭湯・温泉の脱衣場
etc…
床の間と板の間の違いは床柱の有無
床の間と近しい意味で使われているのが和室の板張り部分ですがこの場合、同じような形でも床柱があるのが床の間、床柱がないのが板の間として区別されます。
床柱とは床の間の片脇に立つ化粧柱のことを言います。
⑤不動産屋のアドバイス
いかがでしたでしょうか。様式の多様化で近年あまり見ることのなくなった床の間ですが有効活用もできたり、和モダンな雰囲気を楽しむこともできます。床の間があるお部屋に住む際は是非活用してみてください。