賃貸で部屋を借りる時、連帯保証人をお願いすることがあります。その際、連帯保証人の提出書類として印鑑証明書が必要になりますがこの印鑑証明書はどこで取得できるのか、また必要書類である理由、印鑑登録がない場合の対処法など見ていきましょう。
①印鑑証明書とは?
正式名称は印鑑登録証明書と言い押印した印鑑が間違いなく本人のものであることを証明する書類です。印鑑証明書を発行するには事前にお住いの市区町村の役所で印鑑登録をする必要があります。
どこで取れる?
印鑑証明書を発行するには住んでいる市区町村の役所で印鑑登録をする必要があります。印鑑登録を済ませ、登録手続きと合わせて印鑑証明書を発行してもらいましょう。手続きの時間は役所の混み具合に左右されますがおおむね30分程度で手続きできます。
事前に印鑑登録を済ませている人であれば登録時に発行される印鑑登録カード(印鑑登録証)もしくはマイナンバーカードを利用して各市区町村の役所やコンビニなどで印鑑証明書を発行できます。
なお、発行手数料として300円かかります。
②印鑑証明が必要な理由とは?
なぜ連帯保証人は印鑑証明書が必要なのか、その理由は少し難しいので実際覚える必要はありません。入居審査に必要だからとだけ覚えておけば十分です。
しかし、連帯保証人に必要である理由を説明しなければならなかったり理由を理解したい人は下記に記載しますのでご確認ください。
連帯保証人は①本人が実際存在し、本人が連帯保証人を承諾した証明(本人確認・意思確認)と②その印鑑が本人のものであることを証明しなくてはなりません。
そこで印鑑証明書を提出することによって印鑑証明書は本人しか発行できないので①が証明され、提出した印鑑証明書に登録されている印鑑(実印)を押すことによって②も証明されます。
勝手に連帯保証人にされたり架空の人間を保証人に仕立て上げるのを防ぐ狙いもあります。また、印鑑証明書には住所も記載しているため併せて所在確認もできます。
③印鑑証明書がない場合の対処法は?
連帯保証人をお願いしても印鑑証明書がないと本人確認、意思確認ができず契約ができません。ここでは印鑑証明書がない時とその対処法をケースごとに見ていきましょう。
頼んだ人が印鑑登録をしてない
連帯保証人が印鑑登録をしておらず、印鑑証明書を発行できない状態です。
【対処法】印鑑登録をしてもらう
お住まいの市区町村役場で印鑑登録をしてもらいましょう。時間がかかりそうなイメージですが30分ほどで手続きできます。
時間がないから取れない
役所は土日祝はやっていないためお勤めの方は取りに行く時間がない場合があります。
【対処法】委任状をもらって代理で取りに行く・コンビニで取得
役所が開いている時間に取りに行けない場合は印鑑証明書取得の委任状をもらって代理で取りに行くか、住まいが遠い場合は保証人のご家族に代理で取ってもらうようにしましょう。また、マイナンバーカードがあればコンビニでも取得できますが利用できない地域もあるので事前に調べておきましょう。
印鑑証明が必要なら連帯保証人にならない
昨今の個人情報問題で個人情報の載っている書類を第三者に出したくないという人がたまにいます。必要書類が出せなければ当然連帯保証人になれません。他に頼む人がいない場合はどうすれば良いでしょう。
【対処法】保証会社を利用する
費用を払い、保証会社の審査を通過すれば連帯保証人の代わりになってくれるので印鑑証明書がなくても大丈夫になります。ただし、物件によっては保証会社と連帯保証人両方必要なことがあり、その場合はこの対処法は使えないので注意しましょう。
④その他連帯保証人の必要書類
印鑑証明書の他に以下の書類を求められる場合があります。
・身分証明証(免許証等)
・収入証明(給与明細、課税証明等)
・健康保険証
・顔写真(写真付き身分証がない時)
身分証と印鑑証明書の2つを求められることが一般的です。印鑑証明は確実ですが他は物件や大家さんによって異なるので物件が決まって、これが必要ですよとなったタイミングで用意しだしても十分間に合います。
⑤不動産屋のアドバイス
いかがでしたでしょうか。連帯保証人を頼むにあたって印鑑証明書は切っても切り離せない存在なので正しい知識をつけ、契約間際であたふたしないように部屋探しと合わせて事前に連帯保証人に印鑑証明書取得をお願いしておくなど準備をするようにしましょう。