連帯保証人の代役となる保証会社。加入するには審査があります。この記事では保証会社にはどのような種類があるのか、またタイプ別での特徴や審査の厳しさ、審査の流れや審査通過のコツなど見ていきましょう。
①保証会社の種類一覧
賃貸保証会社(家賃保証会社)は全国に100社以上ありますが実際に多く使われているのは20社程度です。大まかに分類すると4タイプに分かれます。それぞれのタイプを見ていきましょう
1.信販系保証会社
信販系とはクレジットカードの会社のことを言いその信販系会社がやっているもしくは提携している家賃保証サービスになります。4タイプの中で1番審査が厳しく特徴としてはクレジットカードの審査のように個人信用情報を照会して審査を行います。
(株)エポスカード
(株)オリコフォレントインシュア
(株)ジャックス
(株)クレディセゾン
(株)セディナ
(株)イントラスト
etc…
個人信用情報とは過去のローン、クレジットカード滞納や携帯電話料金を滞納などの履歴を見ることができ、過去に滞納がある人、いわゆるブラックリスト入りしている人は審査に落ちる可能性が非常に高いです。
2.全国賃貸保証業協会(LICC)
全国賃貸保証協会に加入している業者で協会内での情報を共有し身元、年収、職業をベースに審査するタイプとなります。審査の厳しさは標準的で働いて年収に無理がなければ問題なく審査に通るでしょう。信販系のように個人情報は調べられません。
全保連株式会社
エルズサポート(株)
アーク株式会社
ジェイリース(株)
ホームネット(株)
賃住保証サービス(株)
他5社(平成30年9月現在)
3.賃貸保証機構(LGO)
機構ではあるものの業者間での情報共有はあまりなく他社で滞納していても審査に通っている方もいるようです。審査はガバガバでよほどのことがなければ通ります。
ALMO株式会社
株式会社Casa
日本セーフティー(株)
ハウスリーブ株式会社
フォーシーズ株式会社
審査に通りやすい反面、保証料が割高であったり過剰な催促で過去に問題になったことのある業者もいますので注意が必要です。
4.その他、独立系保証会社
信販系でもなく、LICC、LGOにも加入していない独立している保証会社です。個人信用情報の照会もなく業者間の情報共有もありません。審査の厳しさはそれぞれになるので個々に調べる必要があります。
日本賃貸保証株式会社
新日本信用保証株式会社
株式会社ナップ
etc…
②審査の厳しさは?審査基準は?
審査の厳しさは?
不動産屋や大家さんがする通常の入居審査と違い保証会社の審査は業務的に判断されるため、ダメなところを大目に見てもらったり交渉でなんとかということができません。しかし、審査の厳しさは保証会社によって様々であっちは落ちたけどこっちでは通ったなんてこともあります。
タイプ別の審査の厳しさは信販系>LICC>LGOです。独立系は信販系ほどではないですが厳しいところから緩いところまで様々です。
審査基準は?
前記のように保証会社によって審査方法、審査基準は様々ですがほとんどの保証会社が見る基準を紹介していきます。
①申込者の支払い能力
家賃額に対して今後支払っていく収入があるか判断します。一般的に家賃額が月収入の3分の1前後であれば問題ないです。収入額は自己申告ですが不自然に高いと疑われて収入証明を提出しなければいけない可能性があるのである程度正直に書きましょう。
②申込者の信用情報
信販系では個人信用情報、LICCやLGOでは提携業者内での過去の家賃滞納などを確認しその人が滞納の恐れがないか判断します。
③申込者の身元
審査時に身分証のコピーを提出しますがそれが本人であるかの確認、審査の厳しいところでは勤務先の会社がでたらめでないかの所在を確認されたりもします。
③審査の流れとは?
それでは保証会社の審査の流れを紹介していきます。審査がスムーズに行けば早いところで1日、会社によって2~3日ほどです。土日祝休みの保証会社がほとんどなので日数は営業日換算です。
①申込書記入、身分証写し提出
申込書はなるべく空欄の無いように、身分証は鮮明にコピーを取りましょう。
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②内容審査
ここで追加提出書類があれば求められます。その他質問事項があればこのタイミングで来ます。この段階ではすべて不動産屋を介して行われます。
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③本人確認(電話)
本人確認の電話が来ますので対応してください。保証会社によっては緊急連絡先へも確認が行きます。特に難しいことは聞かれず申込内容に間違いがないかの確認です。
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④正式承認
仲介不動産屋の方に審査の合否の連絡があります。承認が下りれば晴れて審査通過となります。
②のところでつまづかなければ基本的に問題ないでしょう。③でなかなか電話に出れないと審査が長引いてしまうのでできるだけ出れるようにしておきましょう。
④不動産屋のアドバイス
いかがでしたでしょうか。自分が申し込みたい物件が保証会社が必須かどうか、どの保証会社か把握しておきましょう。不動産屋の担当は保証会社について詳しいので不安な点があったり分からないことがあれば事前に相談するようにしましょう。その際、あとあとボロが出てしまわぬよう嘘はつかないようにしましょう。