家賃滞納等のトラブル時の保証や連帯保証人の代わりに加入する保証会社。最近ではテレビCMをやっていたりすっかりメジャーになってきていて加入必須の物件も多くなってきました。この記事では保証会社についての基礎的な知識を見ていきましょう。
①保証会社とは?入るメリットは?
保証会社(家賃保証会社)とは家賃滞納や退去費用を借主の代わりに一時的に立て替えてくれる、いわば連帯保証人の役割をしてくれる会社です。もちろん立て替えた家賃等は催促され、支払う必要があります。保証会社を利用することによって大家さんと借主共にメリットがあります。
大家さんのメリット
・滞納時に家賃を代わりに払ってくれる
・滞納時に借主に催促し、回収してくれる
・審査が通れば安心して貸せる
・強制退去、差し押さえなどのサービスも
借主のメリット
・連帯保証人の代わりになる
・保証会社の審査が通れば信用が上がる
②費用はいくらかかる?
保証会社を利用するには初回保証料を初期費用と合わせて支払うことになります。保証料の相場は月額賃料の50%~100%です。プランや保証会社によって1年ごとに年間保証料がかかるところも多いです。
それでは主要の保証会社の保証料を見ていきましょう。
全保連 | 初回のみプラン 月額賃料の80% 毎年プラン 月額賃料の50%+毎年1万円 |
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日本セーフティー | 保証人なしプラン 月額賃料の40%+1年毎1万円 保証人ありプラン 月額賃料の50%+1年毎1万円 |
日本賃貸保証 | JIDトリオJ 月額賃料の50%+2年毎賃料の30% |
Casa | 毎年プラン 月額賃料の70%+1年毎1万円 |
ジェイリース | J-ウイング(継続タイプ) 月額賃料の50%+1年毎1万円 J-サポート(一括タイプ) 月額賃料の70% |
月額賃料には管理費・共益費が含まれるパターンと含まれないパターンがあるので加入する前に確認しておこう!
③保証会社は選べる?加入は強制?
保証会社は選べるか?
基本的に借主は選べず、不動産屋の指定の保証会社になります。指定の保証会社は不動産屋によって様々です。賃貸募集の図面にその部屋を借りる際に加入する保証会社の記載がある場合が多いですがなければ担当に確認してみましょう。
加入は強制?
これもまた物件によって様々ですが加入必須となっているところは強制になります。保証のパターンはおおかた以下のようなパターンに分かれます。最近では一人暮らしの部屋ほど保証会社必須のところが多いです。
①連帯保証人必須(保証会社不要)
②保証会社必須(保証人不要)
③保証人か保証会社か選べる
④保証人と保証会社を併用
⑤どちらも不要
④家賃滞納するとどうなる?
根本的に家賃は絶対滞納しないでください。誰も得をしません。もし保証会社に加入している状態で家賃滞納をした際は以下のようになります。
①電話での催促
②保証人or緊急時連絡先に連絡
③勤務先へ連絡
③訪問での催促
④書面(郵便)での通知
⑤物件明渡しの訴訟(裁判)
⑥強制退去、差し押さえ
保証会社は債務回収のプロですから日を追うごとに催促はエスカレートしていき、最終的には法的手段を取ります。もし滞納してしまった時は連絡は必ず出るようにしてください。
ドラマや漫画で見る借金の取り立てのようなものは近年ではほとんどなくなりました。しかし、現在保証会社に対する法律や規制は弱く多少強引な催促が問題になっていることもあります。法整備も大事ですがこの記事を読んでいる方は第一に家賃を滞納しないように心がけましょう。
⑤まとめ、不動産屋のアドバイス
・保証会社は家賃滞納などのトラブルに対応する会社
・初回保証料は賃料の50~100%ほど
・保証会社は不動産屋の指定
・加入必須の場合は強制
・家賃滞納し続けると法的措置も
いかがでしたでしょうか。保証会社とはどうゆうものなのかよく理解しましょう。また、家賃滞納は絶対しないようにしてください。